仙台を支え続ける!歴史と技が重なり合う堤焼
今から約三百数十年前の1688年~1704年(江戸・元禄年間)ごろ、城下町仙台の北街道にある堤町で、台原の土と鷺ヶ森の谷間の岩石やお米の籾殻の灰を釉薬(ゆうやく)とした素朴で力強い焼き物が生まれました。それが、“堤焼”です。 焙烙の肌に見るような荒さ、鉄釉に海鼠(なまこ)の色が流れ出したような模様が特徴で、2つの釉薬を二重に流し掛けることによって、上下の釉薬が化学反応を起こし、器の表面に濃淡の斑が発色、何とも味わいのある斑紋、流紋となります。 |
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企業紹介
『堤焼 宮城県仙台市泉区上谷刈赤坂8-4 針生家は、代々この業に従事し伊達藩ご用窯を勤めている由緒ある老舗です。 堤焼の伝統を唯一守り続ける堤焼乾馬窯は、現在、4代目乾馬・長男久馬・次男和馬の親子二代で作陶しています。 作品展示場や窯場の見学、手造り体験教室等も受け付けています。 |
4代目針生
全国陶芸展文部大臣賞受賞・全国陶芸展内閣総理大臣賞受賞・宮城県教育文化功労賞受賞・地域文化功労者文部大臣賞受賞 他 |
「3月11日、4月7日の揺れで1978年の宮城県沖の時と同様に作品の大部分と窯が全て壊れてしまいましたが、日々復興に向けて作業をしております。 そして、被災した皆が1日でも早く明るく生活できる日を迎えられるよう出来る活動をしてまいります。」 |