粋な文化を日常に 仙台手ぬぐい
江戸時代に手ぬぐいや浴衣が、広く生活に溶け込んでいきました。 手ぬぐいに様々な柄ができたのは、歌舞伎の発展と関係しています。 江戸時代、歌舞伎が庶民の芝居として人気があり芝居がファッションの舞台でもありました。その歌舞伎役者が使う手ぬぐいは、庶民の憧れとなり、手ぬぐいの柄は、その時代や流行、文化を表すようになってきました。 |
近代モダン 仙台伝統型染め「常盤紺型」
江戸時代から大正末期頃まで、風合いの良さから全国に知られ、海外(満州)にも輸出されていた仙台の特産品が「常盤紺型」です。 秋田県で発祥し、仙台で発達したこの染物は絣模様、絞り模様を型染めで表現したものが特徴で、絣織りが発達しなかった東北地方において大変喜ばれ、仙台の名産として知られていました。 戦後、大量生産の波にのまれ、一旦は姿を消した「常盤紺型」。 その型紙を工場で発見し、この魅力を多くの人に広めようと復活させたのが名取屋染工場です。 |
企業紹介
『名取屋染工場』 仙台市青葉区上愛子字街道77-8 明治35年の老舗。「常盤紺型」独特の風合いを大切にし、現在に通じるそのデザインを手ぬぐいなどに再現し、普及に努めています。日本古来の染め技術である注染本染めにこだわって染め上げる手ぬぐいは、どれも色鮮やかで粋な仕上がりです。 伝統の技術に新しい感覚を取り入れることで、インテリアやファッションとして楽しむこともできる粋でイナセな商品作りに取り組んでいます。 「仙台手ぬぐいが、全国の皆さまと東北復興の架け橋となります様願っております。」 (株式会社名取屋染工場 取締役 佐々木民子) |