紫式部も愛用したといわれる 上川崎和紙
福島県二本松市(旧安達町)上川崎地区は、美しい水を満々とたたえる阿武隈川のほとりに位置し、大正から昭和にかけて東北最大級の和紙の里として知られています。 平安の中頃に始められたと伝わる上川崎和紙。 当時は「みちのくの紙」と称され、紫式部や清少納言が好んだ「まゆみがみ」もこの地で漉かれたものと言われています。 |
小雪が舞い、木枯らしが身を切るような東北の寒さの中での水作業。そこから上質で独特の風合いのある和紙が生まれます。機械仕上げの洋紙にはない質朴さ、あたたかみのある質感は、書画や民芸品の材料として高く評価されています。 |
企業紹介
『二本松市和紙伝承館』 福島県二本松市下川崎字上平33-1 『二本松市和紙伝承館』では、平安時代から脈々と受け継がれてきた伝統を絶やさず後世になお引き継ぐために、地元・上川崎で栽培した楮(こうぞ)を使用し、昔ながらの手漉き和紙の製法を守っていこうという努力が続けられています。 平安の昔から現在まで、原料となる楮の栽培・刈り取りから天日干しまで、一枚一枚丹念に手作業で行われています。 作品の展示販売のほか和紙漉き体験も行われています。 |
「お客様の中にもこちらに避難されている方もいらっしゃいます。 和紙のインテリアを見ながら「家に戻れたら・・・」というお客様の声を聞くと、今回の震災の被害がいかに大きかったか、改めて感じ、本当に胸の詰まる思いです。 震災から80日以上も過ぎた今も、多くの人が大きな傷を抱え、不便な生活をしていると思います。 生きていく上で、「和紙」は必要ないかもしれません。 お腹がすいていても、喉が渇いていても「和紙」ではお腹を満たすことが出来ません。 でも、和紙の持つ素朴なあたたかさにホッとしたり、心の豊かさを満たすことは出来ると信じています。 今はまだそんな気持ちになれないかもしれませんが、生活の中で必ず必要とされる時期がくる・・・ そう願っています。 ゆっくりですが、私たちも一歩ずつ頑張っています。 これからも千年の伝統を守りながら、日々新しいことにチャレンジして、上川崎和紙を! 福島を! 盛り上げていきます!! ニッポン一丸となって頑張りましょう!」 |
二本松市和紙伝承館 |