今こそ起き上がれ! 起き上がり小法師
起き上がり小法師は、昔ながらの素朴な民芸品で、風車・初音とともに、会津三縁起と呼ばれています。 赤ちゃんをかたどったかわいらしい風貌と、何度倒しても起き上がることから、「七転八起」の縁起物として知られ、今、まさに復興へ向けて起き上がろうとしている東北地方のシンボルとしてとても注目されている縁起物です。 |
赤べこ・張子・会津天神など多くの品がある会津民芸品の中では、もっとも古くから作られている品で、今から400年前、会津藩主・蒲生氏郷が無役の武士の内職として作らせ、売り出したのが始まりとされています。 現在でも会津では毎年お正月の初市で売られていて、「転んでも転んでも起き上がる」というところから、「身体は小さいけれど健康や忍耐をあらわし、いつも元気で働けますように。」という願いを込め、「家族や財産がふえるように」家族の人数より1つ多く買って、神棚に飾り、正月を祝う風習があります。 |
企業紹介
『山田民芸工房』 福島県会津若松市七日町12-35 昔ながらの起き上がり小法師を作る工房も今では、山田民芸工房一ヵ所になりました。 手作りにこだわる工房では、小法師作りは張り子の木型を削るところから始まります。 完成した木型に和紙を何枚も貼り付け、張り子を作り、おもりをつけたら本体の完成です。出来上がった張り子に胡粉で白くお化粧し、漆の塗料で色をつけていきます。最後の仕上げは顔の描き込み。熟練された職人の手によって、にっこりと笑った愛らしい表情が生まれます。微妙に異なる形や顔つきは手仕事ならではのものです。 山田民芸工房では、起き上がり小法師づくりの体験もできます。 「起き上がり小法師のように、七転八起。日本全体が元気になってほしいと思います。」 (山田民芸工房 5代目 山田賢治) |