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きてみらんしょ 土湯温泉

土湯温泉の魅力

土湯温泉の、のどかな温泉街、歴史ある伝統工芸品や素朴な人々…。古くから湯治場として親しまれてきた土湯の魅力をお届けします。



土湯の魅力 Vol.1 土湯こけしと復興への誓

福島市の西、山あいの渓谷土湯温泉に伝わる「土湯伝統こけし」は、
宮城県鳴子温泉の「鳴子こけし」、蔵王温泉の「遠刈田こけし」とともに
日本三大こけしとして地域の人々の中で育てられ歴史を刻んできました。
そんな「土湯こけし」のルーツや魅力を探るべく、

福の鳥メンバーである土湯のこけし工人 陳野原幸紀さんにお話を伺いました。


土湯温泉観光協会向かいにある「土湯こけし」
訪れた人を出迎えてくれます。
土湯こけし鑑賞ポイントその1 「東北限定に見るルーツ」

伝統こけしは、約160年前の江戸時代後期に東北の温泉地で誕生しました。
当時、ろくろを使って鉢や盆などの木製の生活道具を制作していた木地(きじ)屋と呼ばれる木地職人が作り始めたのがきっかけで、
湯治に訪れた女の子のままごとの道具として、療養を終えて自宅に帰る際のお土産として人気を集めました。
ちなみに、東北地方以外で「こけし」文化はみられません。
なぜ伝統こけしが東北にしかないのかはいまだ解明されていません。



土湯こけし鑑賞ポイントその2 「女性らしいシルエット」

「土湯こけしの特徴は、頭が小さくて、細身の胴に縞模様のろくろ線が描かれているところ。素朴さと見ていて飽きのこないところがいい。」(陳野原さん)
細い胴と、小さい頭部。その女性的な美しいシルエットに魅せられる人も多く、芸術性の高い民芸品として高い評価を受けています。



土湯こけし鑑賞ポイントその3  「工人が吹き込む命」

「こけし製作で一番気をつけるのは、「目」。顔は目で決まる。
今、土湯にも11人のこけし工人がいるけど、皆、自分の形というものを持っているんです。
こけしを作るときはいつも買ってもらった先で、可愛がってもらえるようにってね、そういう気持ちで作っています。」(陳野原さん)
こけしの材料は土湯に原生するミズキやカエデ。それが、各工人の手によって、形作られ、絵付けされ、美しい土湯こけしとして生まれかわります。


陳野原幸紀さん作 土湯こけし

土湯こけし鑑賞ポイントその4 「復興への誓」

この震災で土湯の温泉街の様子もかなり変わりました。
地震の直接な被害に加え、福島県全体が抱える風評被害による観光客の激減です。

「温泉宿の予約者が激減しています。危ないんじゃないかという風評被害です。これを払拭することが、これからの土湯温泉の復興への道だと思っています。」(陳野原さん)

福島市の中でも山間にたたずむ土湯は放射能測定の値も全国的に発表されている市街地よりずっと低く、多くの方が避難されています。
しかし、「福島」という地名が付くと、原発のイメージが強くなり、敬遠されてしまう。土湯のみならず、これは私たち福島県民全体が取り組んでいかなければならないことです。

陳野原さんはこの震災を受けて、復興への願いをこめて、あるこけしを作りました。
それが「復興こけし」です。
大きなこけしの中に、色とりどりの小さなこけしが寄り添って支えあっています。たくさんの小さな力が復興へ向けて支えあっていけば、大きな力になる。

「復興こけし」にはそんなメッセージが込められています。

土湯こけし工人・陳野原幸紀さん
土湯こけし工人 陳野原幸紀さん
土湯こけし製作40年。
「がんばねっかなんねない!」
(頑張らないといけないね!)


復興こけし

この「復興こけし」は、大阪に住むこけし愛好家の方にお嫁入りが決まりました。

その方のご好意により、福島駅西口新幹線駅構内で、9月末まで展示されています。