花見山を今一度見つめなおし、花木が織り成す美しさだけではない魅力を今一度、私たちの目線から紐解いていきます。
3年前ほど前、東京のとある公園で写真を撮っていた男性たちのこんな会話を耳にしました。 「先週、花見山に行ってきたんだよね」 「福島だろ?どうだった?」 「夜中に出て、朝早く到着するように行ったんだよ。いやあ、すごかったね」 「そうらしいね、俺も1回行きたいと思ってんだよね。」 「福島に桃源郷あり」と写真家の故・秋山庄太郎氏が表現した花見山。 花見山には、全国のカメラマンたちを魅了する何かがあるようです。 今回は、花見山を様々な角度から切りとるカメラマンから見た花見山です。 |
斎藤俊典さん カメラ歴20年 花見山フォトコンテストにて 2009年グランプリ、2010年秋山庄太郎賞を獲得 |
カメラマンを魅了する花見山 話を聞いたのは、福島市内に住むアマチュアカメラマンの斎藤俊典さん。 毎年第一印刷で行っている「花見山フォトコンテスト」の常連さんでもあり、去年と一昨年の2年連続グランプリを受賞しています。 そんな斎藤さんに花見山の魅力を聞きました。 「花見山は写真家にとって、春の花を撮る名所なんです。 一山に梅や桜、レンギョウやモクレンが百花繚乱に咲いている姿と日によっていろんな情景が見えるのが花見山の魅力です。」 |
2009年 グランプリ 「暮れる頃」斎藤俊典 |
「今年は、あそこに行って撮ってみようかな? ここから狙ってみようかな?と思って出かけるのですが、想像通りには行かない場合もある。 また、それが楽しくて、何度も足を運んでしまうんですよ。 毎年変わった表情を見せてくれる、写真家にはなくてはならない存在です。」 その日の天気や日の差し方でも全く違うそうです。 昨年は、桜が見ごろを迎えた頃に大雪が降り、雪が積もった桜という珍しい光景もありました。 |
2010年 花見山レディース賞 「春なのに」古関 キヨ子 |
「今年は、例年のような大混雑がないので、私たちのような写真家にとっては、撮影しやすいという反面、人の賑わいとともに撮ろうとすると被写体として少し淋しい気もします。 花見山は今年もキレイです。来年もまたキレイに咲いてくれるでしょう。」 全国のカメラマンの心を捉える花見山。 今年も桜が満開となり、まさに百花繚乱の美しさを見せました。 そんな花見山を愛する多くのカメラマンから美しい作品が寄せられる花見山フォトコンテストは今年も例年通り開催致します。 今年はどんな花見山が届くのでしょうか。 |