サイトマップ
Keep at it, Fukushima!

HOME > 福島いいとこ、いっぱいあっつぉい! > ほんじゃ、見らんしょ 花見山 > 花見山の魅力

花見山を今一度見つめなおし、花木が織り成す美しさだけではない魅力を今一度、私たちの目線から紐解いていきます。

前回は、花見山公園・園主 阿部一郎さんの花に対する思いを伺いました。
そして、今回はそれを周りでサポートする皆さんに焦点をあてたいと思います。
花の魅力の伝承者たち

花見山は、阿部一郎さんが敷地を開放している花見山公園と、その周辺の花卉園芸農家の皆さんの花畑で作られています。
それを観光地として運営しているのは福島市です。市からの要請で、「花見山を訪れる人にもっと花を楽しんでもらおう」と集まったのがボランティアガイド“ふくしま花案内人”の皆さんです。毎年、花見山を訪れる人たちに花の魅力や見所、花見山の歴史などをガイドしています。
「そこにある黄色い花がレンギョウ。そしてそっちにある桜、あれは見落としがちなんですが、魯桃桜(ロトウザクラ)と言って、桃のように枝から直接、桜のような花をつける大変珍しい花なんですよ。」
(ふくしま花案内人 上村さん)

もともと花好きの人ばかり。それに加え、月に1~2回、各地の花の名所で研修会を行って普段から勉強をしっかりしているということで、皆さん本当に詳しく教えてくれます。
地域一体でつくる景観

「(花見山公園を指し、)ここが皆さんよくご存知の阿部一郎さんの花見山公園。
そしてこの隣の山が、また別の阿部さんという方の山。そして、向こうが関根さんの山。
そしてそのまた向こうがまた別の方の山。
どれもきれいでしょう。こんなふうにたくさんの方の山でできているのが花見山。
皆さん花卉農家さんですが、花を見にいらっしゃる方のために、全て切ってしまわずに花を咲かせているんです。
そういった皆さんの協力があって、この花見山のすばらしい景観が成り立っているんですよ。」

近隣の花卉農家の花畑が花見山の大パノラマを作る
花を心から愛す花の作り手たちの思いを伝える花案内人の皆さん。
実は今年、この震災で、例年行われていた福島市の観光対策は中止になり、花案内人のガイドも中止となりました。
しかし、例年のような賑わいはないものの、春の彩りを求めて今年もたくさんの人が花見山を訪れています。そこで、有志が集まり、「今年は“災害ボランティア”として来場者の対応をしよう!ということになったそうです。
揺るがない花見山の絆

「花見山のお客さんは本当に花が好きな方ばかりなんです。
花の香りや小鳥の声に癒されにいらっしゃる。毎年花のガイドとして、そんな方たちと直接触れ合って、皆さんからパワーをもらっています。
皆さん帰りがけにね、『いやあ、楽しかったわ、すごかったわ、本当にすばらしかったわ』って言ってくれるんです。それを聞くと本当に感動します。
毎年それが楽しくて。今年は大震災で花案内人のガイドは中止になったけれど、花を楽しみにくる方のことを考えると家にじっとしていられませんでした。それで、有志を募って、また集まろうということになったんです。
(ふくしま花案内人 菅野さん)
“災害ボランティア”と名を変えた“ふくしま花案内人”は50名程。
「花が好き」この一つに、作り手、伝承者、来訪者の全てつながっている。
それはどんな大きな震災があっても変わりません。
これこそ花見山最大の魅力ではないでしょうか。

リーダーを務める菅野さんに、今年の様子を聞きました。
「例年のようなもてなしはできないけれど、ちょっとした質問に対応したり、ちょっとした誘導をしたり、皆さんにゆっくり楽しんで見ていっていただけるようにご案内しています。」

今年は例年のような混雑が見込まれないこともあり、今まで足を運ぶことが難しかったご高齢の方や、浜通りから避難されていらっしゃっている方もたくさんいらっしゃるそうです。
「美しい花を見て、香りを嗅いで、小鳥の声を聞いて元気になってほしい。
そして早くたくさんの人が、また花を喜んで見に来ることができるようになれば・・・。
なんといっても花は毎年咲くからね。」

菅野一男さん ふくしま花案内人一期生。
8年目となった今年は「災害ボランティア」として花見山に訪れた人々と花を通して心をふれあっている
晴天に恵まれた4月第3週目の土日。
例年に比べれば少ないものの、大型駐車場が満杯になる
程たくさんの人で賑わった花見山。
その中には宮城や神奈川などの県外ナンバーの車も多くありました。
花見山から福島のよい評判を伝えていけたらと思います。
Vol.3 レンズを通した花見山 <  Vol.2 揺るがない花見山の絆  > Vol.1 私が見た花見山