4月22日、桜満開の花見山で作曲家でありピアニストの中村由利子さんの演奏会が開かれました。
今回は演奏会の様子から見えてきた花見山の魅力をお伝えしたいと思います。
この演奏会は、花見山をテーマに中村さんが作曲した曲をぜひ阿部一郎さんに聞いてほしいという想いから行われたものです。
花見山と中村さん を結びつけたのは秋山庄太郎写真芸術館の上野氏です。以前から秋山庄太郎さんとも交流のあった中村さんに、秋山さんの花見山作品を見た印象で曲を書いてほ しいとお願いしたそうです。そこで生まれたのが、「桃源郷~花見山によせて~」です。秋山庄太郎さんの捉えた花見山の美しい作品を見た中村さんも、春の花見山に訪れてみたいと思われたそうです。
この曲を阿部さんにも是非実際に聞いてほしいと考えていた上野氏が縁を繋いで、花満開の4月のこの日に阿部さんのところへ中村さんが訪れ、阿部さんに曲を披露するという小さな演奏会が実現したのでした。
この日は、「桃源郷~花によせて~」や、震災からの復興 を願って作られた「えがおの日まで」の他、イメージリクエストとして、その場で作った曲など11曲が演奏されました。
秋山さんの作品を見て、花見山の世界を曲で表現した中村さん。
実際に桜の時期に花見山に訪れたのは今回が初めてです。
満開の花見山を歩き、心の中の宝物の一つにしたいと
おっしゃった中村さんですがその時感じたインスピレーションから即興で作った曲も披露してくれました。
また、上野氏からも「花咲か爺さんである阿部一郎さんの曲を」というリクエストがあがり、花見山を大事に守られている阿部さんをピアノで表現しました。
阿部さんの花に対する愛情が感じられる優しいメロディーが会場に流れました。
阿部さんは演奏を聞きながら何度も頭を下げられ、とても感激されていました。
最後に、上野氏から「秋山もこの場所に連れてきました。」と生前、秋山さんが愛用していたジャケットを阿部さんに渡し、記念撮影を行いました。
心から花を愛し、美しい花を育ててきた阿部さん、その心と花の美を捉えた秋山さん、その作品から、美しいメロディーを生み出す中村さん。
「花」を中心にして、全く違った才能を持つ3人が心と心で結ばれるような、そんなで感動をいただいた一日でした。
この日にも演奏された中村由利子さんが復興への想いを込めて作った曲「えがおの日まで」は
こちらにUPされています。http://www.youtube.com/watch?v=Ng-h6-II2zw
|
秋山さんのジャケットを着た阿部さん(左) |