スーパーマーケット「いちい」のとりくみ

いちい店頭

2011年夏、福島にある大手スーパー「いちい」がシンチレーション式の放射能測定器をいち早く導入し、食品などの測定を行っていると聞き、私たち福の鳥プロジェクトは、株式会社いちいの伊藤信弘社長にお会いし、そのとりくみを伺いました。放射能測定をなぜ独自に行うようになったかの真意をお聞きすると共に、生産者と消費者を安心・安全な商品でつなげるために何をすべきかなどの課題を福の鳥プロジェクトと一緒に取り組んでいくこととなりました。まずは、いちいの測定手順分析方法などを紹介してきます。

「いちい」での測定手順と分析
■NaI(TI)シンチレーションスペクトロメータでの測定

いちい測定装置_1いちい測定装置_2

微量放射能測定装置FNF-401 シンチレーション検出器
■測定手順
測定手順
試料カッティング作業
  1. 試料をある程度カッティングし、大型フードプロセッサーに入れ出来るだけ細かくカット(粉砕)します。
  2. カット処理済試料を、マリネリ容器に詰めます。底の部分に試料を入れ、容器の形に整え、その上に少しずつ試料を入れて行きます。試料の正味の重量を量り記録します。
  3. マリネリ容器に詰めた資料を静かに測定装置に入れます。
測定作業
  1. 蓋をしパチン鍵を締め測定開始。1000秒間測定します。
  2. エネルギースペクトル情報を計測部にて取得後、データ処理装置により解析演算処理をして、パソコン画面にて表示します。
  3. 測定し終わった試料は内袋ごと廃棄します。

いちいでは、詳しい放射能測定手順や放射能の測定結果を店舗に掲示するとともに、いちいのホームページでも毎日更新しています。
この安心安全確認システムに掲載されている測定結果の多くは、いちいの協力によって測定を行い測定結果を掲載しています。

いちいのホームページ http://www.ichii-yume.co.jp/