多くの観光客が足を運ぶ花見山シーズンには、より多くの人に福の鳥プロジェクトや各企業・お店、商品をPRできるという意見が参加者からありました。そこで、新たな分科会として「花見山分科会」の発足について検討していくこととなりました。既に花見山に出店している参加者の方から意見や感想、取組みを話していただきました。
<出店者からの話>
・商品ラベルを花見山の絵にかえて販売している。今のところ、メーカーさんまかせのところもあるので、製造から携わってオリジナルの酒を造ってみたいと思っている。初めて出店したが色々なお店の陳列など、参考になることもあり、一番大きかったのは、ネットワークが広がったこと。楽しくやっている。(舛七酒店・佐藤さん)
・お客様にお祭りのように楽しんでほしいと思い、半被を着たり、暖簾をつるしたり、にぎやかな雰囲気作りを大事にしている。花見山や福島にちなんだ商品づくりにも力を入れている。多くの企業さんと仲良くなれる。同じ花見山で他のブースを案内したり、福島県内のお店の紹介をしたら、お客様にもっと楽しんでもらえ、福島をPRできると思う。(丹治製菓・丹治さん)
・花見山への出店は5、6年続けている。花見山に合わせて桜団子を作ったりして、たいへん好評いただいている。山から下ってくるお客様に見えるように人気の栗本陣、福島ロールの看板を出したりと、工夫している。その中で、お客様から「福島ってどんな町なの?何がおいしいの?」と言われ、答えに迷うことがある。もう少し、福島の知識を持っていたいな、と思った。
絶好の福島PRの機会なので、もっとPRできれば来場者も楽しめると思う。お客様はその土地ならではのお土産を望んでいる。団子は消費期限が短いので、お土産には適さないと考え、消費期限が長い「さくらロール」を作った。今後は自社商品だけでなく、花見山全体、そして福島の良さをアピールする機会にしたい。(ニュー木村屋・金木さん)
実際に参加している方からの感想やアイディアは大切で、ここから多くの可能性を広げることができます。横山氏からも、「今皆さんがおっしゃっていたことを1社でやるのはむずかしいが、集まると実現可能。福島には花見山という観光資材あり、分科会になりうる。検討したら面白いと思う。のぼりを共通で作ってみたり、マップやコラボレーション商品、チラシ等の作成。また、焼き鳥の情報なども入ってくれば、福島へ戻って食べていこうとかコースができあがってくる。研究会で詳しく話し合う時間を取るのは難しいが、分科会で細かいことを検討し、続けていけば、また新たな福の鳥プロジェクトの形が見えてくる。」とアドバイスをいただきました。これを受け、参加者から花見山での可能性やアイディアがどんどん話し合われました。
現在、発足している分科会は「焼き鳥分科会」「牛乳味噌鍋分科会」です。また、新たな分科会として「花見山分科会」を考えている企業の方々がいますので、1月25日に意見を交換し検討していきます。少しでも「こういう事をやってみたい」「参加してみたい」と考えている方はご参加ください。
また、花見山分科会についての意見交換とともに新たな分科会の発足につながる考えも発表し合える場となりました。
多くの分科会発足の可能性が感じられた話し合いを受け、研究会と分科会の違いを明確にしていく必要がありました。この違いを理解することでより、福の鳥プロジェクトへの具体的な動きや運営方法を考えていくことが出来るようになります。その為に横山氏から「第4次産業のコスト」「プロジェクト運営」について講演していただきました。
[分科会の発足について]
実践の場として、数多くの分科会が発足しても良いのが「福の鳥プロジェクト」なのです。研究会の限られた時間内で各企業の方々の考えや意見、夢を全て聞くことは難しいですが、研究会後の帰り際に少しでも話しをすると、皆さんが多くのことを考えているので、発足の可能性を数多く見つけることができます。例えば『食育・健康』、『伝統・和・歴史』『カタログ販売研究』などが、今回の話し合いの中で出てきた可能性の種です。それ以外にも多くの可能性があるので、次回の研究会前にお知らせください。他企業と一緒にやっていく形でも、まだ自分のところだけでしか考えられない形でも、まずは発信して、そこに賛同する仲間を見つけることから始めていきましょう。