第19回 福の鳥プロジェクト研究会 開催

9月20日(木)第19回福の鳥研究会が開催され、初めて出席する4企業を含め21社の企業が参加しました。
今回の研究会では、3回目となる「グルメ&ダイニングスタイルショー2012秋」の出展報告をし、目標に対する成果や会場で感じたことを話し合いました。 その中で福島復興への意識が風化しつつあるという声が多く出ました。

 

【放射能測定器展示会での現状】

安心安全分科会からも、復興への風化の現状が語られました。
環境分析研究所では、9月7日に分析機器の展示会で、福島の放射能測定について震災後から今までの取組み、現状について講演してきました。  福島県に簡易測定器が導入された当初、データ分析に限界があり、単に測定しても震災による放射能なのか、自然放射能なのか判断がつきにくいという課題がありました。 しかし様々な測定方法を実践しながら、解決策を見つけて きたことを井戸水を例に説明したとの話がありました。 その他、福島県内では、その簡易測定器の運用や管理、メンテナンス、除染作業の遅れなど、様々な課題を持ちながらも、県外では、放射能への意識がだんだん風化されていることを実感し、福島の現状を県外に伝え続けていくことが大事であると強く感じたという話がありました。
また、福島にこれから必要なのは、福島に生きるお母さんたちの不安を取り除くための勉強会や、子どもたちへの放射能に関する知識の教育が大切だと実感した旨も語られました。

 
地域復興への取組み
 
①価値ある商品づくり~実践で学ぶ~ 横山哲氏の講演では、「第4次産業における企業ブランドの考え方、創り方」についてお話頂きました。 CI(コーポレートアイデンティティ)は 自分たちの実態を理解し、具体的な活動を行うことであり、そこから他には真似できないものを生み出されるというお話がありました。
 

そのCIを学び、企業ブランド、他には真似できない商品開発を行なっているのがキャラクタ―ブランド分科会です。そこで開発されたのが、ニュー木村屋の福島六夢です。今回のグルメ&ダイニングスタイルショーで発表し、多くの方々から評価を得ました。
グルメ&ダイニングスタイルショーでの報告についてはこちら

その他、牛乳味噌分科会では、キャラクターを使って商品を広げ、他と差別化し守ることを実践しています。

牛乳味噌家族のキャラクターが 羊毛フェルトのぬいぐるみになりました。 立体化することで、キャラクターの世界感と イメージがまたひとつ広がりました!
また、牛乳味噌分科会からは 「牛乳味噌鍋の素」を食品産業センター主催の ふるさと食品中央コンクールの新商品開発部門
http://www.shokusan.or.jp/index.php?mo=topics&ac=TopicsDetail&topics_id=651
に出品していることが報告されました。

 

②安心安全の取組み~安心安全分科会より~ つきだて花工房からは、8月26日に行われた「第2回お母さんのための放射能勉強会」の報告がありました。日本放射能影響学会の専門家から、原子力と放射能の基礎と人体への影響について学び、様々な情報を判断するためには知識を高めていくことが必要であるというお話があったことや、当日は子ども連れのお母さんのために設けたキッズルームが大変喜ばれたという話もありました。

詳しい報告はこちらから。

 
より多くの仲間との協力

また、グルメ&ダイニングスタイルショーでは、会場で出会った「パティスリー白亜館 会津」や、㈱林’養魚場などと協力してキッチンステージを行ったり、福の鳥メンバー以外の企業とも一緒に福島の素晴らしい食文化を紹介しました。
今回の研究会では、復興への意識の風化は進んでいることを認識し、やはり自分たちの基盤をしっかり持つためには商品力を付けなくてはならないということを再確認しました。 それと同時に、より多くの仲間を増やし、声をもっとあげていこうという確認をしました。 福の鳥プロジェクト研究会が2周年を迎える次回は、今までを振り返り、その成果を発表します。

ともに復興を目指す方々、また復興にご協力して下さる方は、下記までお問い合わせください。
福の鳥プロジェクト事務局
担当:谷口
tel:024-536-3232
email:post@daiichiinsatsu.co.jp
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