第17回 福の鳥プロジェクト研究会 開催

6月21日(木)第17回福の鳥プロジェクト研究会を開催し、初めて出席する企業を含め16社の企業が参加しました。

今回は、福の鳥のイベントからつながりが生まれた、ルワンダコーヒーのパッケージを事例に、商品の価値を見つめなおし、それをどうパッケージや商品で伝えるかについて学びました。

価値の伝達~メディアとしての商品~

横山氏から、もともとある商品の価値を掘り起こして伝えたいことを明確にし、パッケージにどう組み込んでいくかが、パッケージデザインの本質であることを講演していただきました。

 

「ルワンダマバラコーヒー」は収益金の一部がルワンダに建設中の学校の建設と運営費用になります。
作り手の味や製法のこだわりはもちろん、このルワンダのコーヒーをなぜ福島から発信するのか、歴史や習慣などきちんと理解して、福島とルワンダの関係をパッケージに組み込んでいくことを教えていただきました。
また、皆でルワンダの子どもたちから福島へのメッセージビデオを見て感動し、それにどう応えたらよいのかを考えていくことになりました。
そして、ルワンダの教育を考える会からは、ルワンダコーヒーの大きな商品価値である「味」を共有したいと皆で試飲しました。

自家焙煎珈琲じゃ豆からは「コーヒーメーカーでこれだけの味を出せるということは本当に考えられた豆だと思う」と専門家の視点からの感想がありました。
ルワンダコーヒーの試飲は以前にもしていましたが、歴史や背景を知った上で飲んでみることで「商品を知る」ということが、いかに大切かということを体感しました。

認定式

また、福の鳥研究会では、お互いが「美味しい」と感じた商品からアレンジ商品が生まれています。今回、認定されたのは、菓子工房風薫の「佐久のネギからしラスク 風薫」です。

これこそが価値の共有と創造で、実践の中で学んでいます。

一緒に認定された佐久商店からは「いろんな食べ方があるが、ネギからしとラスクがこんなに合うとは思わなかった。風薫さん、ありがとう」と喜びのコメントがありました。

分科会報告

<物販分科会>

イベント、店舗、web販売の3つの柱をもつ物販分科会からは、先日、2月のグルメ&ダイニングスタイルショーがきっかけで販売が決まった株式会社ベネッセコーポレーションが販売にともなって商品の価値をもっと知る為、取り扱う商品の製造や工程、作り手の思い、福島の取り組みを取材されていったことが話されました。
詳細はこちらから→「スマイルバスケット」

また、web販売を主に行なっている福の鳥商店街からは、夏ギフトの進捗についても話され、コンセプトを、商品に組み込むこと、その見せ方(伝え方)などを試行錯誤しながら行なっているという報告がありました。

<安心安全分科会>

株式会社いちいから、6月13日に行われたいちい主催の信頼セミナーについての話と、いちいが独自に取り組んできた食品検査結果についてお話がありました。

毎日HPで公評し続けている食品検査結果は「ND(検出されず)」だけではなく、基準値を超えていないものでも、数値を公表するなど、一貫して消費者目線で取り組んでいます。

 

安心安全についての知識については、福島では今一番必要なことです。このセミナーに続き、今後、安心安全分科会では、子どもをもつお母さん、お父さんのための分かりやすいセミナーを、開催しました。

7月22日(日)「お母さんのための放射能勉強会」

 

<キャラクター・ブランド分科会>

キャラクター・ブランド分科会からは、ニュー木村屋より、分科会で8月発売に向け、開発に取り組んできた新商品がいよいよ具体化されてきたことと、そのプロジェクトメンバーの紹介がありました。
今、学んでいることを取り入れ、様々な品評会などで評価を確認しながら、売れるものを作っていくこと、「福島から新しいお菓子を発信していく!」という意気込みが発表されました。

 

<牛乳味噌分科会>

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福島の牛乳味噌文化をもっと広げるために、昨年作ったインターネットCM【勝手CM「牛乳味噌鍋の素」】に続き、第2弾を企画中であることが話されました。
自分たちも楽しみながら新しい文化を広げるということを学んでいこうという試みです。
他、焼き鳥分科会からは、焼き鳥文化を広げるため、焼き鳥の本を企画していることが話されました。

復興・支援の動き

また、「子どもたちに笑顔を」を目的に、新潟県発田市の協力のもと今年も行われる夏休みイベントの告知などがなされました。

8月1日(水)~3日(金)「ふくしまっこ集まれ」

 

今回の研究会では、自分たちの商品を、細部や背景などあらゆる視点から見て、価値を理解すること、商品を販売する意味まで理解し、それを商品やパッケージでどう伝えていくかが商品をデザインするということになるということを学びました。「子どもたちに笑顔を」を大きな目的とし、それをどう実現するか、どう伝えるかを今後も学んでいきたいと思います。

次回の研究会は8月23日(木)です。

参加ご希望の方は福の鳥プロジェクト事務局(担当:谷口024-536-3232)までお問い合わせください。

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