第16回 福の鳥プロジェクト研究会 開催

第16回 福の鳥プロジェクト研究会

5月24日(木)第16回福の鳥プロジェクト研究会を開催し、初めて出席する企業を含め16社の企業が参加しました。今回は福の鳥とは何か、価値を皆で作るとは何かを確認しながら、これからどのように皆で知恵を出しあって価値ある商品を作り、それをどう広めていくかを勉強しました。

「広めるための価値ある商品を作るとは」

横山哲氏

今回の横山哲氏の講演は、第4次産業とは何かをもう一度振り返りました。現代社会では、バーチャルなものの価値と実態のあるものの価値が存在し、その違いについて今、実際に起こっている問題を事例にあげて説明していただきました。福の鳥の活動は、本当に価値のあるものをみんなで知恵を出しあうことで作りあげ、それを広げるにはどうしたらいいかをまた、みんなで考え、行動していくことであるということを講演していただきました。

 

研究会では、商品の価値を共有し、意見(知恵)を出し合う場の一つとして、メンバーの商品を試食しています。

入間市のうどん処「芳家」うどん処「芳家」

 

今回は、福島県三春出身の方が、埼玉県入間市でうどん処「芳家」を開店するにあたり、福島の食材を活かしたメニューを考えていたので、福の鳥メンバーの商品でより美味しいメニューにするため試食を行い、意見を出し、「価値」を育てる試みをしました。

 

佐久商店いか人参の炊き込みごはんねぎからしを使った揚げ餅

 

メニューとして、佐久商店のいか人参を使った「炊き込みご飯」とネギ辛子を添えた「ネギ辛子揚げ餅」を試食し、メンバーからの意見を踏まえて提案することになりました。

じゃ豆オリジナルコーヒー試飲じゃ豆

 

じゃ豆オリジナルコーヒー試飲じゃ豆「カップオンドリップ」

 

また、じゃ豆からも自社の味を皆で共有したいと、オリジナルブレンドコーヒーが出されました。オリジナルブレンドコーヒーのこだわりや、コーヒーの豆知識など専門的で興味深い話を聞くことができました。

 

 

各分科会からの報告

<物販分科会>

藤沢市の復興支援アンテナショップ

復興支援アンテナショップ店内

 

物販分科会では、今年2月2日からスタートした西立川の福島応援館をきっかけに、入間市のうどん処「芳家」と、藤沢市の復興支援アンテナショップに福島応援として商品の取り扱いが決まったことが報告されました。
また、昨年のグルメ&ダイニングショーをきっかけとして、様々な福島を支援するネットを通じて企業協力もあり、どんどん絆が広がっていることも報告されました。

 

空とぶくじらがんばるふくしま

 

空とぶくじらからは「風評被害で昨年と比べると注文は減りましたが、お声をかけてくださる企業さんがいるということ、それが自分の作る商品が安全で安心なんだと証明してもらっているように感じ、うれしく思います。」という実感が語られました。

第一印刷での紹介

また、第一印刷からは、ネット販売をしている中で寄せられたお客様からの嬉しい声や、商品を気に入ってくださった方が、ブログで商品を紹介してくれていることなど、喜びの報告があり、横山氏から、ネット社会ではそういった個人の紹介が商品の大きな広がりにつながるという話がありました。

 

<安心安全分科会>

いちい

放射能測定機

 

安心安全分科会からは、株式会社いちいより安心安全に対する取り組みを話してもらいました。いちいでは自社で測定して商品の「安全」を確認しながら、その結果をきちんと公表して消費者が「安心」して購入できるようにしています。

 

心の被曝と福島の食を考える チラシ

今後は「安心」をより広めるために、契約農家1件ごとに水や土壌の検査も行ない、生産者にとっても消費者にとっても、さらに安心して商品を売買できる環境を作ろうとしています。また消費者の不安を解消するために、福島大学と共同でお母さんや子ども向けのセミナーを6月13日に開催することも話されました。

福の鳥プロジェクトが掲げる「子どもたちに笑顔を」のために、お母さんたちが安心して子どもたちに食を与えることができるようにすることが不可欠です。
安心安全分科会としても7月22日には専門家協力を得て、福の鳥プロジェクトとしての安心安全セミナーの開催を企画しています。(画像をクリックすると、大きくなります。)

 

<牛乳味噌分科会>

牛乳味噌分科会

牛乳味噌分科会からは、これからの夏シーズンに向けて、試食販売やホームページでの牛乳味噌情報の充実、販売先の拡大について、スケジュールが話されました。また、近日中に分科会を開き、具体的な内容とスケジュールを決めていくという報告がありました。

牛乳味噌カード

 

<にこにこ祭り報告>

にこにこ祭り報告

その他、5月5日こどもの日に、「子どもたちに笑顔を」をテーマに福の鳥全体で行ったにこにこ祭りの報告をかね、VTRで当日の様子のを振り返りました。メンバー、ボランティア、そして全国、全世界からの支援によって、子どもたちの笑顔があふれるイベントになりました。(画面をクリックすると、ダイジェストVTRが御覧いただけます。※別ウィンドウで開きます。)

 

今回の研究会では、一人の天才が皆を引っ張っていくのではなく、参加者ひとりひとりが、「やってみたいこと」、他の人の「やってみたいこと」に対する意見、自分がもっている知識を出しあうことによって、価値あるものを作るという“和”の進め方を遂行している福の鳥プロジェクトの本質を再確認しました。復興、地域おこし、子どもたちの笑顔という大きな目的の下、大勢の知恵や専門的な知識を出し合い、前進していきたいと考えます。

次回の研究会は6月21日(木)です。
価値を作る、価値を広める各分科会の進捗と取り組みについて話合いを続けます。 横山哲氏からは「価値の伝達~メディアとしての商品~」と題して、商品は『価値を伝えるメディアでもあることを踏まえ、それをどうパッケージデザインなどで表現していくかについて、事例を含めて講演していただきます。商品づくりを進める上で重要な講演になります。参加ご希望の方は福の鳥プロジェクト事務局(担当:谷口024-536-3232)までお問い合わせください。

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